ドラマでは「감사해요」、ニュースや空港では「감사합니다」。
「どっちも“ありがとうございます”なのに、何が違うの?」と思ったことはありませんか?
韓国語の「〜です・ます」には、해요体(ヘヨたい)と합니다体(ハムニダたい)の2種類があります。この記事では、2つの違いと使い分け、そして語基式を使ったかんたんな作り方を解説します。最後に練習問題もあります。
해요体と합니다体の違い
どちらも「〜です・ます」というていねいな言い方ですが、やわらかさとかしこまり具合が違います。
| 해요体 | 합니다体 | |
|---|---|---|
| 例 | 가요/먹어요 | 갑니다/먹습니다 |
| 印象 | やわらかい・親しみやすい | かしこまった・きちんとした |
| よく使う場面 | 日常会話、お店、ドラマ、少し親しい目上の人 | ニュース、アナウンス、スピーチ、自己紹介、ビジネス |
| 疑問文 | 가요?(語尾を上げる) | 갑니까? |
ポイント
日常会話の中心は해요体です。まずは해요体で話せるようになり、合わせて합니다体も「聞いてわかる・あいさつで使える」状態にしておくのがおすすめです。実際の会話では、1つの会話の中で2つがまざることもよくあります。
해요体の作り方:第Ⅲ語基+요
第Ⅲ語基は、辞書の形から 다 を取った部分の最後の母音で決まります。
| 最後の母音 | つけるもの | 例 |
|---|---|---|
| ㅏ・ㅗ | 아 | 살다 → 살아요 |
| それ以外 | 어 | 먹다 → 먹어요 |
| 하다 | 하다 → 해요 | |
パッチムがない動詞は、母音どうしがくっついて短くなります(가+아→가요、오+아→와요、마시+어→마셔요 など)。
→ 第Ⅲ語基のくわしい作り方は「語基式とは?韓国語の活用が「3つの形」でスッキリわかる」で解説しています。
합니다体の作り方:습니다/ㅂ니다
합니다体は、語幹(다の前)の最後にパッチムがあるかどうかだけで決まります。
먹다 → 먹 + 습니다 → 먹습니다
食べます(パッチム ㄱ がある)
가다 → 가 + ㅂ니다 → 갑니다
行きます(ㅂ が 가 の下にパッチムとして入る)
하다 → 하 + ㅂ니다 → 합니다
します(〇〇하다は、すべて 〇〇합니다)
ㄹで終わる語幹は、ㄹが消える(ㄹ不規則)
살다(住む)、만들다(作る)のように語幹が ㄹ で終わるものは、ㄹ が消えて ㅂ니다 がつきます。
살다 → 삽니다
住んでいます
만들다 → 만듭니다
作ります
発音は [ㅁ니다]
습니다・ㅂ니다 の ㅂ は、すぐ後ろの ㄴ の影響で ㅁ の音になります。감사합니다 が「カムサハムニダ」と聞こえるのはこのためです。
먹습니다 [먹씀니다] 갑니다 [감니다]
書くときは ㅂ、読むときは ㅁ
よく使う動詞で比べてみよう
| 辞書の形 | 해요体 | 합니다体 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 가다 | 가요 | 갑니다 | 行きます |
| 오다 | 와요 | 옵니다 | 来ます |
| 보다 | 봐요 | 봅니다 | 見ます |
| 먹다 | 먹어요 | 먹습니다 | 食べます |
| 마시다 | 마셔요 | 마십니다 | 飲みます |
| 읽다 | 읽어요 | 읽습니다 | 読みます |
| 공부하다 | 공부해요 | 공부합니다 | 勉強します |
| 살다 | 살아요 | 삽니다 | 住んでいます |
過去形も同じように2種類あります。갔어요(해요体)と 갔습니다(합니다体)。過去形の作り方は「韓国語の過去形の作り方|「第Ⅲ語基+ㅆ어요」だけで迷わない」をどうぞ。
「〜です」(名詞)と疑問文
名詞+「〜です」
| 해요体 | 합니다体 | |
|---|---|---|
| パッチムあり(학생) | 학생이에요 | 학생입니다 |
| パッチムなし(친구) | 친구예요 | 친구입니다 |
합니다体の 입니다 は、パッチムがあってもなくても同じ形でOK。自己紹介の「저는 〇〇입니다(私は〇〇です)」でおなじみですね。
疑問文
어디에 가요? ↗
どこに行きますか?(해요体:形はそのまま、語尾を上げるだけ)
어디에 갑니까?
どこに行きますか?(합니다体:ㅂ니다 → ㅂ니까、습니다 → 습니까)
よくある間違い3つ
パッチムがある語幹には 습니다 をつけます。ㅂ니다 は、パッチムがない語幹だけです。
語幹が ㄹ で終わる動詞は、ㄹ が消えて ㅂ니다 がつきます(ㄹ不規則)。놀다 → 놉니다、알다 → 압니다 も同じです。
名詞の해요体は、パッチムありなら 이에요、なしなら 예요。合わせ方に迷ったら、どちらでも使える 입니다 にするのも手です。
練習問題
次の動詞を「해요体」と「합니다体」の両方にしてみましょう。答えはタップすると表示されます。
Q1자다(寝る)
자요/잡니다(寝ます)
Q2앉다(座る)
앉아요/앉습니다(座ります)
Q3배우다(習う)
배워요/배웁니다(習います)
Q4만들다(作る)
만들어요/만듭니다(作ります)
Q5운동하다(運動する)
운동해요/운동합니다(運動します)
「해요体と합니다体、どっちを先に覚えればいいですか?」とよく聞かれます。話す力を伸ばしたいなら、まずは해요体。해요体は第Ⅲ語基+요なので、過去形(第Ⅲ語基+ㅆ어요)や「〜してください」(第Ⅲ語基+주세요)にもそのままつながります。1つの形が、次の文法の土台になる。これが語基式で学ぶ大きなメリットです。
まとめ
- 「〜です・ます」は 해요体(やわらかい)と합니다体(かしこまった)の2種類
- 해요体は 第Ⅲ語基+요(가요、먹어요、해요)
- 합니다体は パッチムあり → 습니다、なし → ㅂ니다(먹습니다、갑니다)
- ㄹで終わる語幹は ㄹ が消える(ㄹ不規則:살다 → 삽니다)
- 名詞は 이에요/예요 と 입니다、疑問文は 요? と ㅂ니까?/습니까?
2つの「です・ます」が使い分けられると、ドラマのセリフもニュースも、ぐっと聞き取りやすくなります。こうした「しくみ」を、レッスンで一緒に整理していきましょう。